糖尿病予防に役立つ飲み物の選び方とおすすめ3選【管理栄養士解説】

炭酸のジュース

※ヘルスケアライティングアカデミーを卒業した、弊社所属の専門家ライターが執筆した記事です。

毎日の飲み物、何を選んでいますか?健康診断の結果から、糖尿病のリスクが気になっているという方も、そうでない方も、将来糖尿病にならないためには、食事だけでなく飲み物にも意識を向ける必要があります。

今回は、すぐに実践できる糖尿病予防に役立つ飲み物選びのポイントを分かりやすく解説します。

目次

放っておくと怖い!糖尿病ってどんな病気?

疲れている女性

糖尿病とは、慢性的に血糖値が高い状態が続く病気のことをいいます。血糖値は、血液中に含まれる糖分(ブドウ糖)の濃さのことです。健康な人の空腹時血糖値はおよそ70〜110mg/dLで、健康な人でも食事をすると一時的に血糖値は上がります。健康診断などで随時血糖値が200mg/dL以上、または空腹時血糖値が126mg/dL以上の場合は、糖尿病の可能性があるため再検査が必要とされます。

糖尿病を放置すると、自覚症状がないまま進行し、気が付かないうちに視力が低下したり、腎臓の働きが徐々に弱くなることがあります。さらに、手足のしびれや感覚の鈍さが現れる神経障害など、さまざまな合併症を引き起こすおそれがあるため、早期発見と適切な管理が重要です[1,2]。

知っておきたい!甘い飲み物と糖尿病の関係

糖尿病を予防するには、食事や運動などの生活習慣を整えることが重要であり、なかでも飲み物の選び方は非常に大切なポイントとなります。砂糖(ショ糖や果糖、ブドウ糖など)や人工甘味料を添加した甘い飲み物は、糖尿病の発症につながる可能性があることが分かっています。

糖尿病を予防するためには、無糖の飲み物を取り入れることがおすすめです。しかし、今まで甘い飲み物を飲む習慣がある人が、急に止めるのは難しいかもしれません。少しずつ甘い飲み物の量を減らすためには、代わりに飲める無糖の飲み物を準備しておくと習慣化しやすくなります[2]。

無理なく続ける!糖尿病予防におすすめの飲み物

緑茶

ここでは、無理なく毎日取り入れられる糖尿病予防におすすめの飲み物を3つご紹介します。

1.  水

水は血糖値を直接大きく下げる特別な飲み物ではありませんが、糖尿病予防の視点から見ると非常に重要な役割があります。水は、余分な糖質やエネルギーを摂取せずに水分補給ができる、最も手軽で安価な飲み物です。現在、砂糖入りの飲み物を飲む習慣がある人は、まずはその一部を水に置き換えてみるのも良いでしょう。

2. 無糖のお茶

お茶は、糖尿病予防の観点から注目されている飲み物のひとつです。1日に少なくとも2杯程度のお茶を飲む人は、全く飲まない人に比べて、糖尿病を発症しにくい可能性があることが研究で明らかにされています。特に緑茶は、空腹時の血糖値をわずかに下げる可能性があるともいわれています。無理なく血糖値を意識した生活を送るためには、食事やリラックスタイムにお茶を取り入れることがおすすめです[3,4]。

3. ブラックコーヒー

ブラックコーヒーは、血糖値を急激に上げにくくする可能性がある飲み物です。コーヒーを日常的に飲む習慣と糖尿病の発症リスクについて調べた研究では、コーヒーをまったく飲まない人と比べて、1日に1~6杯のコーヒーを飲む人の方が、糖尿病になりにくい傾向があることが分かりました。さらに、コーヒーの摂取量が増えるほど、糖尿病を発症しにくい傾向がみられたことも報告されています。もちろん、砂糖やミルクをたくさん入れてしまうと意味がありません。砂糖入りの飲み物の代わりにブラックコーヒーを習慣的に取り入れ、血糖値の安定を目指しましょう[5]。

無理なく続ける生活習慣改善で糖尿病を予防しよう

糖尿病予防の第一歩は、バランスの良い食事や適度な運動など、日々の生活習慣を整えることです。毎日のちょっとした工夫を積み重ねることで、健康的な生活を維持し、糖尿病予防につなげることができます。まずは、現在の生活習慣を見直し、できそうなことから取り組んでみましょう。

【参考文献】(すべて2026年01月11日参照)
[1] 一般社団法人日本糖尿病学会, 糖尿病診療ガイドライン2024, 21章  2型糖尿病の発症予防
[2] 厚生労働省, 日本人の食事摂取基準(2025年版)
[3] WS Yang, et al.Tea consumption and risk of type 2 diabetes: a dose-response meta-analysis of cohort studies, Br J Nutr. 2014 Apr 28;111(8):1329-39.
[4] R Xu,et al. Effects of green tea consumption on glycemic control: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials, Nutr Metab (Lond). 2020 Jul 10:17:56.
[5] M Ding,et al. Caffeinated and decaffeinated coffee consumption and risk of type 2 diabetes: a systematic review and a dose-response meta-analysis, Diabetes Care. 2014 Feb;37(2):569-86.

著者プロフィール

管理栄養士 / ヘルスケアライター落水 陽香里

管理栄養士 落水陽香里

調剤薬局で栄養指導業務を経験後、フリーランス管理栄養士として独立。栄養指導を行う中で間違った健康情報に振り回されている人が多いことを実感し、危機感を感じていた。その経験から現在は、世の中の人々が間違った健康情報に振り回されることなく、正しい健康情報を入手できるように科学的根拠のある健康情報を分かりやすい言葉で発信するライターとして活動している。
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