こんにちは!
I’s Food & Health LABO.代表、フリーランス管理栄養士の藤橋ひとみです。
今回も前の記事に引き続き、
健康情報を伝える記事を書く際に必要な「ヘルスケアライティング」のスキルについて、
これは専門家として最低限クリアしてなきゃマズイ!
特に重要なポイントを中心に解説していきます。
一般的なライターの常識は通用しない!?
1)こんな文章表現、どう思いますか?
「●●は、便秘に良い」
「●●を食べると美肌になる」
コラムにこんな文章表現がされているのを見たら、どう感じますか?
ヘルスケアライティングの専門的な勉強ではなく、
一般的なライター養成講座などでライティングの勉強をした方がよく誤解しているのが、
文章は言い切った方が良い という考え方。
まだライティングの勉強をしていない方も
なんとな〜くはっきりと言い切っている文章の方が、
著者の自信を感じたり、シンプルでわかりやすくて良いと思っていませんか?
でも・・・
ヘルスケア分野において
ここは、 一般のライターさんの常識と 大きく異なる部分なんです!
きちんとヘルスケアライティングの 勉強をしている専門家は、
このような言い切りの形の表現を避け
「〜という可能性が示唆されています。」
「〜ということが明らかになりつつあります。」
というような、
一見スッキリしないぼやかした表現をよく使います。
なぜなら、
明確に言い切れるほど不変な健康情報はないに等しい上、
それが万人に通用するわけではないから。
真の専門家と言える人が書いている文章の場合、
言い切りを避けるだけでなく、
その記事の内容が誰向けなのか当てはまる人の条件を添えていたり、
単に「良い・悪い」ではなく、
どのくらい摂取した時のことなのかなど、
具体的な情報がきちんと書かれていることが多いはずです。
2)その文章、誰が読んでも大丈夫?
忘れないでおきたいのが、
自分が書いた後 誌面やネット上に公開された文章は、
どんな人に読まれるかわからないということ。
シンプルな言い切りの形の表現は、
読みやすく分かりやすい印象を受けますが、
誤解を生みやすいためなるべく避けたいところ。
特に健康情報は、
誰が読むかによって適切か(正しいか)どうかが変わってしまうものです。
読み手に誤った認識をされて、
健康被害が出てしまっては 大変なことになってしまいます。
ヘルスケア系のコラムを書く際には、
どんな人が読んでも誤認がなく健康被害が出ない文章に 仕上げる必要があるのです!
例えば・・・
「健康・美容のためにタンパク質は積極的に摂りましょう!」という文章。
一見、万人に通用しそうに見えても、腎臓に疾病をお持ちの方にはNGですよね。
腎臓に負担をかけるタンパク質は控えなくてはならないというのは、
栄養士・管理栄養士の方ならハッとするはずです。
いろんな「もしも」を想定して 記事を書く必要があるため、
とても神経を使いますが・・・
しっかりとここも意識をして専門家としてふさわしいライティングをしていきましょう。
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