骨密度を保つには?骨活の基本とカルシウムを賢く摂るコツ

骨密度検診結果のイメージ

※ヘルスケアライティングアカデミーを卒業した、弊社所属の専門家ライターが執筆した記事です。
※健康・栄養に関するヘルスケアコラムの執筆・監修は、こちらよりご依頼いただけます。

健康診断で「骨密度が低め」と言われたことはありませんか?骨密度は低下しても自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行することがあります[1]。
骨密度対策には「カルシウムが大切」と聞くものの、「何をどのくらい食べればよいのかわからない」という方も多いでしょう。
この記事では、骨密度を維持するために知っておきたい骨活の基本と、毎日の食事で意識したい栄養素について解説します。

目次

何から始めればいい?骨密度を守る「骨活」とは?

運動する女性

骨密度を維持するためには、特別なことを始める必要はありません。毎日の食事や運動、日光を浴びる習慣など、生活習慣を整えることが大切です[1]。本コラムでは、このような骨の健康を意識した生活習慣を「骨活(ほねかつ)」と呼びます。

骨活は毎日の積み重ねがカギ

骨密度とは、骨に含まれるカルシウムなどの量をもとに、骨の強さを表す指標です。骨密度が低下すると骨がもろくなり、転んだり軽くぶつけたりしただけでも骨折しやすくなります。骨密度の低下は自覚症状がほとんどなく、健康診断で初めて気づくことも少なくありません。骨密度を維持するためには、適度な運動やバランスのよい食事、日光を浴びる習慣など、生活習慣全体を整えることが大切です[1]。 

骨活でまず意識したい「カルシウム」

カルシウムは、骨の健康を維持するために欠かせない栄養素です[2]。骨は日々「作られる」と「壊される」を繰り返しながら健康な状態を保っています。そのため、骨密度を維持するには、毎日の食事からカルシウムを意識して摂ることが大切です[1]。

『日本人の食事摂取基準(2025年版)』では、カルシウムは、ほとんどの人が必要量を満たす量として、18〜64歳女性は650mg/日、18〜29歳男性は800mg/日、30〜64歳男性は750mg/日とされています。一方、令和6年『国民健康・栄養調査』では、20歳以上のカルシウム摂取量の平均値は、女性476mg/日、男性489mg/日でした。目安となる量と比べると、カルシウムの摂取量は、男女ともに少ない傾向にあります[2,3]。骨活を始める第一歩として、毎日の食事でカルシウムを意識して取り入れることから始めましょう。

骨密度キープに重要!カルシウムを賢く取り入れる3つのポイント

小松菜や牛乳

毎日の食事を少し工夫するだけでも、無理なくカルシウムを取り入れることができます。
ここでは、今日から実践しやすい3つのポイントをご紹介します。

1. 牛乳だけでなく、さまざまな食品からカルシウムを摂る

カルシウムを多く含む食品の代表例は、学校給食でもおなじみの牛乳です。100mlあたり約110mgのカルシウムを摂ることができます[4]。しかし、カルシウムは牛乳だけに含まれているわけではありません。100gあたりで比較すると、プレーンヨーグルトは約120mg、茹でた小松菜は約150mg、生の水菜は約210mg、厚揚げは約240mgのカルシウムが含まれています[4]。牛乳やヨーグルトはそのまま飲んだり食べたりできるので、朝食や間食にも取り入れやすいという特徴があります。厚揚げや水菜、茹でた小松菜は、普段のおかずに取り入れやすく、カルシウムを補うために役立ちます[5]。毎日の食事では、牛乳だけに偏らず、乳製品や大豆製品、青菜類など、さまざまな食品を組み合わせて、無理なくカルシウムを補いましょう。

2. 毎日の食事に「ちょい足し」でカルシウムをプラスする

カルシウムを補うには、毎日の食事に「ちょい足し」の工夫を取り入れるのもおすすめです。料理にカルシウムを多く含む食材を少量加えることで、無理なくカルシウムを補うことができます[5]。たとえば、しらす干しや桜えびは、「ちょい足し」に取り入れすい食材です。サラダや冷奴にしらす干しをトッピングしたり、みそ汁や炒めものに桜えびを加えるだけで、いつもの料理にカルシウムをプラスできます。また、和え物やサラダにごまを、スープやパスタには粉チーズを加えるのもおすすめです[4]。

3.カルシウムと一緒に骨を支える栄養素も取り入れる

和食の定食

カルシウムは骨の健康に欠かせない栄養素ですが、それだけを意識すればよいわけではありません。骨の健康を維持するためには、カルシウムに加えて、ビタミンDやビタミンK、たんぱく質も大切です[1,2]。ビタミンDは、鮭やいわしなどの魚やきのこ類に含まれています。ビタミンKは、納豆や小松菜などの青菜類に豊富です[4,5]。たんぱく質は、肉や魚、卵や大豆製品、乳製品などから毎食取り入れることを意識しましょう。

今日から始めよう!未来の骨を守る骨活習慣

骨活は、特別なことではありません。牛乳だけでなくさまざまな食品からカルシウムを取り入れ、ビタミンDやビタミンK、たんぱく質など骨を支える栄養素も意識しながら、毎日の食事を少し工夫することが大切です。

また、適度な運動などの生活習慣も骨の健康を支える大切な要素です。今日の小さな一歩が、未来の骨の健康につながります。できることから始めて、無理なく骨活を続けていきましょう。

【参考文献】(すべて2026年7月13日閲覧)
[1] 日本骨粗鬆症学会, 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン
[2] 厚生労働省, 日本人の食事摂取基準(2025年版)
[3] 厚生労働省, 令和6年 国民健康・栄養調査
[4] 文部科学省, 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
[5] 消費者庁, 食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン

著者プロフィール

管理栄養士 柴田 満里子

管理栄養士
柴田 満里子

特定保健指導など延べ3000件以上の栄養相談に携わる管理栄養士。生活習慣病予防や骨活(ほねかつ)、子どもの食育を中心に、科学的根拠に基づきながら“毎日の生活で続けやすい健康習慣”をわかりやすく発信している。管理栄養士としての現場経験を活かし、専門性と実践性を両立した記事執筆を行っています。
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