めかぶの栄養は豊富?注目成分と食べ方【管理栄養士監修】

めかぶ

※ヘルスケアライティングアカデミーを卒業した、弊社所属の専門家ライターが執筆した記事です。
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めかぶは、スーパーやコンビニでも見かけることが多く、「健康によさそう」「食事に足すとよさそう」と考えたことがある人もいるのではないでしょうか。

一方で、実際にめかぶにはどのような栄養素が含まれているのか、本当に栄養豊富といえるのか、気になる方もいるかもしれません。

この記事では、めかぶがどのような食品なのかを確認したうえで、含まれる栄養素や食事に取り入れるときのポイントをわかりやすく解説します。

目次

めかぶとわかめは実は同じ!?わかめの根元にあるネバネバ部分の正体

めかぶ

めかぶは、わかめの根元付近にできる、ひだ状の部位です。正式には「胞子葉」と呼ばれ、わかめの種にあたる「遊走子(ゆうそうし)」が作られます。強い粘りとネバネバした食感が特徴です[1]。
めかぶには生のものと市販のパック入りのものがあります。パックめかぶは下処理や調理の必要がなく、開封してすぐに食べられる点が魅力です。

めかぶに含まれる4つの栄養素の特徴

めかぶに含まれる栄養素のうち、食品表示基準で「含む」と表示できる基準を満たす4つの栄養素について紹介します。ここでは、めかぶ100g当たりと、1パックの量の目安である40g当たりに含まれる栄養素量を取り上げました[2,3]。

食物繊維

100gあたりに含まれる食物繊維総量3.4g
1パック(40g)に含まれる食物繊維総量1.4g
1日の目標量(18~64歳女性)18g以上

食物繊維の摂取不足は、生活習慣病の発症や死亡リスクの上昇と関連するとされています。女性では、食物繊維を少なくとも1日25〜29g摂取することで、さまざまな生活習慣病のリスクが低下するとの報告もあります。しかし、現状の日本人の平均摂取量をふまえると、25g以上の摂取を目指すのは現実的に難しい部分もあるため、実現可能な摂取量として目標量は18g以上に設定されています[3,4]。

マグネシウム

100gあたりに含まれるマグネシウム61mg
1パック(40g)に含まれるマグネシウム24mg
1日の推奨量(18歳~29歳)230mg
1日の推奨量(30歳~49歳)240mg

マグネシウムは、エネルギーの産生やたんぱく質の合成を助けるほか、筋肉や神経の正常な働き、骨の形成などに関わるミネラルです[5]。
めかぶ40gに含まれるマグネシウムは、女性の1日当たりの推奨量の約10%に相当します[3,4]。

ビタミンK

100gあたりに含まれるビタミンK40μg
1パック(40g)に含まれるビタミンK16μg
1日の目安量(18歳以上女性)150μg

ビタミンKは、正常な血液凝固に関わる栄養素です。めかぶ40gに含まれるビタミンKは、女性の1日当たりの目安量の約11%に相当します[3,4]。

葉酸

100gあたりに含まれる葉酸36μg
1パック(40g)に含まれる葉酸14μg
1日の推奨量(18歳以上女性)240μg

葉酸は、赤血球の形成や胎児の発育に関わる栄養素です。めかぶ40gに含まれる葉酸は、女性の1日当たりの推奨量の約6%に相当します[3,4]。

今日からすぐできる手軽なめかぶの取り入れ方 

めかぶサラダ

パックめかぶは、スーパーでは鮮魚売り場付近にある海藻やもずくの冷蔵コーナーに置いてあることが多いです。コンビニで取り扱っている場合は、総菜コーナーに置かれています。ここでは、普段の食事に取り入れやすい2つの食べ方を紹介します。

1.そのままサラダや和え物に加える

パックのめかぶは、開けてすぐ使えるため便利です。味付け済みの商品なら、そのまま食材と合わせられるため、忙しいときにも取り入れやすいでしょう。

キャベツ、水菜、レタスといった葉物を使ったサラダにドレッシングとしてかけたり、きゅうりやオクラ、トマトと混ぜて小鉢にしたりといった食べ方があります。他、めかぶは冷奴や納豆とも合わせやすいです。

2.味噌汁など汁物に加える

めかぶは、味噌汁やスープなどの汁物にも手軽に加えられます。パックめかぶなら、仕上げに加えるだけで使えるため、普段の汁物にも取り入れやすいでしょう。

加熱して食べる際は、めかぶに含まれる葉酸の変化にも注意が必要です。葉酸は水溶性ビタミンで、ゆで調理では煮汁に溶け出すことがあります。ゆでためかぶの葉酸量を示す成分値は確認できませんが、参考として、わかめでは塩抜き・生100gあたりの葉酸量が6μgであるのに対し、ゆでたものでは0μgと示されています[8,9]。

めかぶを加熱した場合に葉酸がどのくらい煮汁に溶けだすかは明確ではありませんが、味噌汁やスープであれば煮汁も一緒に食べることができ栄養も摂取できると考えられます。

めかぶを食べるときの注意点

めかぶを普段の食事に取り入れる際は、食べ方や商品の選び方にも気を配ることが大切です。ここでは、めかぶを食べるときに押さえておきたい2つの注意点を紹介します。 

1. 食事のバランスを考え取り入れましょう

めかぶは100gあたり14kcalと低エネルギーで、食物繊維やマグネシウム、ビタミンK、葉酸などが含まれています。ただし、めかぶだけで食事に必要な栄養素をすべて補えるわけではありません。特に、めかぶに含まれるたんぱく質は100gあたり0.9gと少なめです[4]。そのため、めかぶは、ごはんなどの主食や、肉・魚・卵・大豆製品などの主菜に置き換える食品ではなく、普段の食事にプラスする食品として取り入れるとよいでしょう。

食事のバランスを整えるには、たんぱく質を含む納豆、豆腐、卵、魚などと組み合わせるのがおすすめです[8]。たとえば、納豆めかぶ、豆腐めかぶ、卵かけごはんにめかぶを添えるなどの食べ方なら、忙しい日でも取り入れやすいでしょう。

2.味付き商品は食塩相当量を確認しましょう

市販のパックのめかぶの場合、付属のたれや調味液によって塩分(食塩相当量)の摂取量が増える場合があります。減塩を意識している人は、商品ごとの栄養成分表示を確認しましょう。

塩分が気になる場合は、たれを全部使わない、たれなしタイプを選び、酢の酸味や生姜やねぎなどの薬味の風味を活用するなどの方法があります。

めかぶは食事に栄養を少しずつプラスできる海藻

めかぶには、食物繊維やマグネシウム、ビタミンK、葉酸が含まれています。パックめかぶを使えば、さまざまな食品と組み合わせやすくなり、食事から摂れる栄養素の幅が広がります。

しかし、めかぶだけをたくさん食べれば栄養バランスが整うわけではありません。特定の食品に偏らず、肉や魚、卵、大豆製品、野菜などさまざまな食品と組み合わせながら、無理のない量を取り入れましょう。

【参考文献】(すべて2026年8月16日参照)
[1] 農林水産省, にっぽん伝統食図鑑(メカブとろろ)
[2] 消費者庁, 食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン
[3] 文部科学省, 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年, 藻類/わかめ/めかぶわかめ/生
[4] 厚生労働省, 日本人の食事摂取基準(2025年版)
[5]「統合医療」情報発信サイト, マグネシウム
[6] 厚生労働省, 令和6年 国民健康・栄養調査結果の概要
[7] 文部科学省, 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
[8] 文部科学省, 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年, 藻類/わかめ/湯通し塩蔵わかめ/塩抜き/生
[9] 文部科学省, 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年, 藻類/わかめ/湯通し塩蔵わかめ/塩抜き/ゆで

著者プロフィール

管理栄養士
重村 友梨

大学卒業後、保育園での給食管理・食育を経て、特定保健指導にて生活習慣病予防のサポートに従事。 0歳から大人まで幅広い世代の「食」に向き合う中で、「食事は制限ではなく、自分をいたわる時間であってほしい」という想いを強くしました。医学的な根拠に基づきながらも、忙しい毎日に寄り添い、心がホッと軽くなるような「頑張りすぎない栄養情報」をお届けすることを大切にしています。

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